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ミツバチ

ミツバチの農業利用​​​​​​​

養蜂からのポリネーターとしての利用

ミツバチにとって花は生きるためにある一方、単に花の蜜の採集をしているだけではありません。
体に花粉をつけて運ぶ昆虫は「ポリネーター」(送粉者)と呼ばれ、多くの農作物や植物の受粉を助けています。
イチゴはそのミツバチが花粉を運び、実を結実できるようにしてくれています。
つまり、野菜や果物の多くは、ハチたちがいなければ、生産が大変困難になります。
その為、アグリクリニック研究所ではポリネーターの養蜂を行っております。

イラスト

図1 ミツバチによる受粉の仕組み
*出典1:兵庫県
みつばち協議会「ミツバチにうまく働いてもらうために」(2012)p4
https://web.pref.hyogo.lg.jp/nk13/documents/h24mitubatiii.pdf

蜜蜂イメージ
蜜蜂イメージ
蜜蜂イメージ

ミツバチの減少?

いま、地球規模で生物多様性の減少が問題となっていますが、ポリネーターについても事情は深刻です。
日本では、農地の単位が小さく、まわりに森や林があり、ハナバチや、ハエ、アブ、チョウなど自然のポリネーターたちが畑を訪れて、知らない間に受粉をしてくれていましたが、今ではその自然のポリネーターが急激に減少しておりハウスに限らず、ミツバチのような人工的なポリネーターの導入なしでは花粉媒介は成り立たない状況になってきています。

イチゴの生育旺盛!

養蜂の役割/巣箱で提供(10月~4月※イチゴ農家)

養蜂とは蜂蜜や蜜蝋、ローヤルゼリーを採取するために巣箱でミツバチを飼育することです。
しかし、アグリクリニック研究所ではミツバチを飼育することは蜂蜜を採取することを目的としておりません。
飼育したミツバチによる花粉媒介の後押しをすることで自然環境や農業(イチゴ栽培)に大きく貢献できるように考えております。
ビニールハウス栽培によるイチゴの生産もポリネーターであるミツバチによって支えられています。

養蜂の役割/巣箱で提供(10月~4月※イチゴ農家)

ミツバチの病害虫対策​​​​​​​

ミツバチヘギイタダニのバロア病の対策は、養蜂を行う上で最も重要です。
また、ハチノスツヅリガ(スムシ)の幼虫がミツバチの巣に寄生しています。
強群であれば本種の被害はほとんど見受けられませんが、蜂数が減少した群や蜂数の少ない交尾箱では食害を受けやすいので注意が必要です。
アグリクリニック研究所では、病害虫に対する対策をしっかりとすることで、元気なミツバチを養蜂しております。

ミツバチの病害虫対策