これまで親株のランナーから栽培させたイチゴ苗への処理のみ実施してきましたが、種子栽培のイチゴへの処理は初めての試みでした。
今回処理を行ったのは「ベリーホップ すず(19FAMー2)」です。三好アグリテック様と三重県との共同育成品種となります。
種子栽培のイチゴは親株を必要としないため、農薬の削減や親株からの病害虫の侵入を抑えることができる等のメリットがあります。
実採り苗のハダニの発生源は親株からの侵入がほとんどであり、種子栽培ではその懸念は減りますが、夏季は周りの環境から侵入してきます。ハダニリスクをゼロにするためには高濃度炭酸ガス処理は必要不可欠です。
8/2に高濃度炭酸ガス処理(処理条件は従来通り)を実施し、その後経過観察をしていただきました。約3週間が経過しましたが、株が枯れる等の障害は出ていないとのことです。種子栽培品種はやや株が小さく心配なところがありましたが、十分問題なく処理することができそうです。
処理前のイチゴ苗(72穴プラグ苗)
リンクベリーポップ すず(19FAMー2) | 三好アグリテック株式会社
技術・営業担当